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5/31
2016

おばらっちさん(4)10カ月で専業トレーダーに

今週も先週に引き続き、おばらっちさんについてです。

 

(おばらっちさん(1)「私はバックテスター」についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(2)大切なのは「負けの結果」についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(3)「ティック足」を利用についてはコチラ!)

 

シェフからIT企業を経てトレーダーへ

 

独特なティック足やバックテスト、トレード記録の検証などFXについて話しだすと止まらない、理論派のおばらっちさんだけど、FXについては「遅咲き」だ。

 

「もともとはフランス料理のシェフだったんです。軽井沢に自分のお店を開いていたのですが、長野オリンピックの余波で家賃が値上げに。仕方なくお店を閉じることになりました」

 

シェフからトレーダーへ転身か、と思うのだが――。

 

「次の仕事はIT企業でのサラリーマンでした。その後独立しソフトハウスを経営するまでになったのですが後進に社長職を譲って退職。ITコンサルタントとして自営する中で出会ったのがFXでした」

 

「FXなら景気に左右されずに稼げる」

 

おばらっちさんがFXを始めたのは2009年。40代になってからだった。

 

「ITの仕事は波があり収入が安定しませんでしたが、FXで稼げるようになれば景気に左右されず稼げる。そう思ったので、最初から専業トレーダーへの転身を視野に入れ、『FX=ビジネス』と考えて取り組んでいました」

 

おばらっちさんがFXを始めてから専業トレーダーへ転身するまで、わずか10カ月。異例のスピードだが、それも「FX=ビジネス」との割り切りがあってのこと。

 

「最初から上手くいったわけではありません。住宅ローンも抱えていましたから生活費も含めると毎月30万円ほどの支出があったのに、思うように稼げない。貯金残高20万円まで追い込まれた時期もありました」

 

プログラミングの知識を活かして自動売買やテクニカル分析の改良などに手を出したこともあるが、行き着いたのはシンプルなローソク足だった。

 

テクニカルよりローソク足とリスク管理

 

「テクニカル分析ばかりを気にして、ローソク足を見ていないことに気がついたんです。今も補助的にテクニカル分析を使うことはありますが、基本的にはローソク足しか見ていません。テクニカル分析は道路標識のようなもので、大雑把な目安にはなりますが、それだけで目的地に到達できるわけではない。目的地への地図となるのは、やはりローソク足だし、大切なのは目的地へ安全にたどり着くためのリスク管理なんです」

 

テクニカル分析を語らせれば多くの引き出しを持っているおばらっちさんなのに、使っているのは移動平均線だけの非常にシンプルなチャート。テクニカル分析にばかり気を取られている人は、一度原点に立ち返ってみては。

 

【プロフィール】
おばらっちさん
20代でレストランのオーナーシェフ、30代でソフトウエア会社経営を手掛けた後、ITコンサルティング事業などを立ち上げて独立。2009年にFXトレードに出会い、現在は専業トレーダーとしてFXの収入で生計を立てる。セントラル短資FXでのセミナーなどFX講師としての活動も活発。

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5/24
2016

おばらっちさん(3)「ティック足」を利用

今週も先週に引き続き、おばらっちさんについてです。

 

(おばらっちさん(1)「私はバックテスター」についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(2)大切なのは「負けの結果」についてはコチラ!)

 

「損小利小」のスキャルピング

 

バックテストや取引履歴の検証などを重視する理論派のおばらっちさん。その取引スタイルはスキャルピングだ。

 

「トレードの理想は一般的に、損失を小さくし利益を大きくすること。つまり『損小利大』と言われますが、自分は『損小利小』。損失を小さくし、その代わり利益も小さい。目安としているのは『1日10pips』です」

 

大きな利益を狙うと損失も大きくなりがちだし、損失を小さくしようとすれば利食いも早くなりがちだ。「損小」を優先させるか、「利大」を重視するか、損失と利益のバランスに悩む人は多い。

 

「自分の場合、損切りは早いですが利益確定も早い。自分のなかで可能性の高いパターンでのみエントリーするため、勝率が8割程度はあり、利幅は10pipsでも取引量を大きくすることで充分な利益を得られています」

 

根底にあるのは「稼ぐことより資金を守ることが重要」との思想。損切りを常に小さくしておけば、大儲けはなくとも、大損する可能性も小さくできる。

 

使うチャートは独特な「ティック足」

 

そんなおばらっちさんが見ているのは、独特な『ティック足』のチャートだ。通常だともっとも短い時間軸のチャートは1分足。さらに短いものだと、値動きを逐一記録していく折れ線グラフのような「ティック」(tick)もあるが、ティック足はどちらとも違う。

 

「通常のチャートでは横軸が時間。1分間経てば、新しいローソク足が1本描かれます。でも、私が見ている70ティック足は違う。値動きが70回あると、新しいローソク足が1本描かれます。70回の値動きに要する時間が30秒だろうが5分だろうが、ローソク足は1本だけなんです」

 


※クリックで拡大します

 

ティック足を表示できるチャートは?

 

為替レートの数字を見ていると、ニューヨーク時間には1秒の間にもチカチカと頻繁に更新されるし、早朝だと数秒間動かないこともザラ。だから、おばらっちさんが見ている70ティック足は値動きの激しい時間帯にはローソク足が多く描かれるし、値動きが落ち着いているとローソク足がなかなか更新されない。

 

「ティック足を見ていると、1分足では1本のローソク足に内包されてしまうような動きも逃さず捉えることができます。スキャルピング向けですが、面白いチャートだと思います」

 

セントラル短資FX「ウルトラFX」の「Uチャート」やインヴァスト証券「FX24」のリッチクライアント版ツールのチャートなどでティック足を表示できる。試してみよう。

 

(おばらっちさん(4)10カ月で専業トレーダーについてはコチラ!)

 

【プロフィール】
おばらっちさん
20代でレストランのオーナーシェフ、30代でソフトウエア会社経営を手掛けた後、ITコンサルティング事業などを立ち上げて独立。2009年にFXトレードに出会い、現在は専業トレーダーとしてFXの収入で生計を立てる。セントラル短資FXでのセミナーなどFX講師としての活動も活発。

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5/17
2016

おばらっちさん(2)大切なのは「負けの結果」

今週も先週に引き続き、おばらっちさんについてです。

 

(おばらっちさん(1)「私はバックテスター」についてはコチラ!)

 

「生き残ること」とは「自分を知ること」

 

「バックテスター」を自称するおばらっちさんが、もうひとつ重視しているのがトレード記録だ。

 

「トレードは戦いです。ところが勝とうとしても、相手が強大すぎて自分の力ではとても太刀打ちできません。そこで大切なのは、生き残ること。そして生き残るために大切なのが、自分を知ることなんです。FXで自分を知るということは、取引履歴の検証なんです。というのも、バックテストを行なって決めたルールに従ってトレードしているつもりでも、ルールを守れていないことがあります。トレードはさまざまな要因に影響をうけるからです」

 

仕事や家庭の影響で取引時間が限られればトレードに影響が出るし、相場が急騰・急落しているときにはルールを破ってエントリーしたくもなる。負けが続けば熱くなって調子を狂わせたりすることもあるだろう。

 

「自分のメンタルの影響は大きいですし、また相場の様相も刻一刻と変わっていきます。『どのような影響をうけながら自分はトレードしているのか』を確認することで得意な相場・不得意な相場を把握でき、安定したトレードを実現できるんです」

 

取引履歴を検証し、強みを伸ばす

 

「今月はいくら儲かった」といった計算はしても、自分の取引データを詳細に分析している人は少ないのでは。取引履歴をエクセルで分析してもいいし、FX会社によっては勝率や平均利益などのデータを自動的に見せてくれるサービスもある。

 

「自分のトレードにどういう癖があるのかを認識し、その中から自分の強みを見つけ、強みを伸ばすことが大切です。そのためには、勝ち負けの結果を見て一喜一憂するのではなく、全体を通して自分のトレードの傾向を把握すること。強みを伸ばせるとトレードがやりやすくなります」

 


※クリックで拡大します

 

大切なのは「勝ちの結果」よりも「負の結果」

 

では、そうやって自分の取引を振り返る上で、どんな点に注意すればいいのだろうか。

 

「一般的に目が行きやすいのは、勝率や利益。『勝ちの結果』の数字を見てしまいがちですが、私が注目するのは『負けの結果』。最大損失や平均損失、最大ドローダウンといった数字です。負けの結果を把握しておくことはトレードのリスクを把握することでもあります。自分がどのくらい負けるかをわかっていれば、大きな損失や連敗があっても慌てないで済みますよね。それにこうした負けの結果は資金管理を考える基礎ともなります」

 

「もうひとつ大切なのは……」とおばらっちさん。

 

「自分のトレードを把握するという意味では『プロフィットファクター』(総利益と総損失の割合)や『平均保有時間』も重視しています。私自身、バックテストやトレード結果の検証は定期的に行なっています。そうすることでトレードが改善されていくんです」

 

定期的に取引履歴を検証してみよう。

 

(おばらっちさん(3)「ティック足」を利用についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(4)10カ月で専業トレーダーについてはコチラ!)

 

【プロフィール】
おばらっちさん
20代でレストランのオーナーシェフ、30代でソフトウエア会社経営を手掛けた後、ITコンサルティング事業などを立ち上げて独立。2009年にFXトレードに出会い、現在は専業トレーダーとしてFXの収入で生計を立てる。セントラル短資FXでのセミナーなどFX講師としての活動も活発。

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5/10
2016

おばらっちさん(1)「私はバックテスター」

今週から、おばらっちさんについてのコラムが始まります。

 

手法は個性や傾向を把握してから使う

 

「私は自分がトレーダーだとは思っていません。バックテスターなんです」

 

そう自称するのは、おばらっちさん。FX会社のセミナーなどでも活躍、FXからの収益で暮らしているはずだが、なぜトレーダーではないのだろうか。

 

「多くの人は、新しい手法を学ぶとすぐに実践で使ってしまう。それが負ける原因なんです。手法にはそれぞれ個性や傾向があります。勝率は高いが大きな損失が発生するもの、取引頻度は少ないが確実性の高いもの――。その手法がどんな個性や傾向を持っているのか、自分の資金やメンタルにふさわしいものなのか、それを確認できるのがバックテスト。つまり過去の為替市場の値動きを使って手法の効果を検証する作業なんです」

 

FXを取引する最大の目的はお金を増やすこと。バックテストをいくらやってもお金が増えるわけではないから敬遠されがちだ。

 

短時間で経験値を高める手段がバックテスト

 

「初心者の人こそ、バックテストが必要です。リアルに動いている相場で100トレードの経験を積むには時間がかかりますが、バックテストなら1日で終わる。短時間で経験値を高め、相場観を身につける方法としてバックテストは非常に有効です」

 

手軽にバックテストを行なうにはメタトレーダー4(MT4)などのチャートを過去にさかのぼって「ここでエントリー」「ここで決済」とエクセルなどに記録を残していく方法があるし、本格的に検証するならおばらっちさんが使っている「ForexTester2」のようなバックテストソフトを使うのもいい。

 

※クリックで拡大します

 

バックテストの結果を記録に残す

 

「バックテストを始める前には、手法のルールを明確にすること。なるべく裁量が入らないよう、具体的にルールを決めておきます。そのルールに基づいて、最低でも3ケタの回数の検証トレードを行なってください。バックテストには時間がかかります。その時間をムダにしないよう、一本一本のローソク足を見ながら、かつ相場の全体像を意識して自分の経験値を高めることを意識することも大切です」

 

バックテストの結果はきちんと記録に残しておこう。前述のForexTester2だと、デモ口座で取引しているように自動的に記録を残してくれ、振り返りやすい。

 

「勝ち負けの結果だけでなく、手法、ルールの性格や傾向を理解することもバックテストの目的です。私はバックテストで、最大損失は自分が許容できる幅か、メンタルに大きな負担をかける手法ではないか、最大ドローダウン(損益曲線のピーク時からの負け幅)が発生しても最初と同じ取引枚数でトレードできるかといったことを検証してからでないと、新しい手法を使うことはありません」

 

「バックテスター」を自称するおばらっちさん。そのトレード手法などについても聞いていこう。

 

(おばらっちさん(2)大切なのは「負けの結果」についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(3)「ティック足」を利用についてはコチラ!)

 

(おばらっちさん(4)10カ月で専業トレーダーについてはコチラ!)

 

【プロフィール】
おばらっちさん
20代でレストランのオーナーシェフ、30代でソフトウエア会社経営を手掛けた後、ITコンサルティング事業などを立ち上げて独立。2009年にFXトレードに出会い、現在は専業トレーダーとしてFXの収入で生計を立てる。セントラル短資FXでのセミナーなどFX講師としての活動も活発。

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5/3
2016

鹿子木健さん(4)10の勝ちパターンの意図

今週も先週に引き続き、鹿子木健さんについてです。

 

(鹿子木健さん(1)FXは手法の問題ではないについてはコチラ!)

 

(鹿子木健さん(2)「勝ちパターン」とは何かについてはコチラ!)

 

(鹿子木健さん(3)勝ちパターン「001」についてはコチラ!)

 

「MISSION 002」はトレンドの初動を狙う

 

前回は勝ちパターンのひとつ、「MISSION 001」を教えてくれた鹿子木(かなこぎ)さん。こうした勝ちパターンが「MISSION 010」まで10種類あるという。それぞれの過去の実績は下表の通りだ。

 

※クリックで拡大します

 

「001はトレンド中の調整狙いでしたが、002はトレンド発生の初動を狙いますし、003ではレンジ相場の上限・下限をピンポイントで狙っていくやり方です。番号にも意味があり001から010まで順番に学ぶことで相場の全体像をつかめるようにナンバリングしているんです」

 

鹿子木さんが意識するのは学習のしやすさ。それには鹿子木さんの経歴が影響しているようだ。

 

原点は中国で味わった「悔しさ」

 

「20歳で中国に留学し、その後は中国の大学で講師を勤めたり、米系資本の学習塾の経営に携わっていたこともあり、いちばんの関心事は教育です」

 

鹿子木さんが本格的にFXを始めたのは中国滞在中の2008年。ちょうど日本でもFXが普及し始めて、「ミセス・ワタナベ」なんていう単語が世界で話題になったころだ。

 

「中国人もFX好きですが、彼らは自己責任意識が非常に強い。いかに自分の資産を守るか、自分の家族を守るかという意識が徹底しているので、中毒的なハマり方をする人は少なかったように思います。ところが、『日本人の90%が負けているらしい』と聞いて、悔しい思いをしました。中国に勝たなければ日本の未来はありませんから」

 

FXを通じた人材育成

 

その後、日本に帰国した鹿子木さん。高額な商材が売られていたり、資産をFXで溶かして困窮する人の様子などを見たことで、教育への思いを一層強めていく。

 

「日本人がFXで勝てるような教育ができたらいいと思いますが、でもトレードは最終的な目的ではありません。FXはあらゆる金融商品のなかで、もっとも個人投資家に有利な商品だと思うのでFXを勧めますが――」

 

鹿子木さんが最終的にめざすのは何なのだろうか。

 

「FXを通じて物事の本質を理解してもらい、その人たちが経営や政治、あるいは福祉、文化などさまざまな世界へ羽ばたいてくれたらいいなと、そう思っています」

 

【プロフィール】
鹿子木(かなこぎ)健さん
1974年熊本県生まれ。20歳で中国の大学へ留学。卒業後、再び中国へ渡り、大学講師や学習塾のマネジメントなどを行なう。中国不動産への投資を皮切りに商品ETFやフィリピン不動産、CFDなどへ手を広げるなかでFXを開始し資産を25倍に増やす。現在は金融資産の3分の2をFXに投入し取引する一方、10の勝ちパターンをもとにしたメルマガ『FX MISSION ZERO』を通じてトレーダーの養成も手掛ける。

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ブロガープロフィール

高城 泰

投資ライター 高城 泰(takagi yasushi)

早稲田大学政治経済学部卒業。編集プロダクション「ミドルマン」所属。「週刊SPA!」や「ダイヤモンドZAi」など雑誌や書籍を中心に活動するマネーライター。「超カンタン一点突破FX」(扶桑社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作ったiPhoneでFX入門!」(ダイヤモンド社)などFX書籍のプロデュースを多数手がけている。

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